top of page

DISCOGRAPHY

◆セカンドアルバム SANAE. 「HARP SHOCK」 

2015年11月リリース/2016年9月再リリース

 

ダンスチューンやプログレなど、かつてないハープサウンドを実現。

ドラムやストリングス以外のほとんどのパートをエレクトリックハープ1台で表現。

pop rockの新しいハープの世界をお楽しみください。

 

◆「HARP SHOCK」CD盤のご購入はこちらから

Amazon 

銀座十字屋オンライン (店頭販売もあります)

 

収録曲

1. Greensleeves(イギリス民謡 /編曲:岡田ユミ、SANAE.)

2. TOCCATA(J.S.Bach /編曲:岡田ユミ、SANAE.)

3. Fair.(イギリス民量 /編曲:岡田ユミ、SANAE.)

4. CONCERTO(Heandel /編曲:岡田ユミ、SANAE.)

※「HARP SHOCK」配信は、iTunesなどからもダウンロードできます

レーベル:bombon records

配信元:スペースシャワーネットワーク

◆1st Album ライブアルバム SANAE 「SOUHAIT」 (KMJ-E0031) ※ 完売しました

2013年7月リリース

収録曲:Longing、Summer、Lovin' You、Killing Me Softly with His Song、Isn't She Lovely?、ほか全8曲

 

 

◆CD サポート作品

凰稀かなめ「Again」(ユニバーサルミュージック)

2017.11.22 / UICZ-9100、UICZ-4412

越路吹雪 「越路吹雪に捧ぐ」 (ユニバーサルミュージック)

2016.12.21/ UPCY-7215

涼風真世 「Fairy」(ビクターテンタテインメント)

2016.09.07 / VICL-64613 

麗人 REIJIN Season2 "Festa"(ビクターテンタテインメント)

2016.08.24 / VICL-64614~5 

麗人 REIJIN Season2(ビクターテンタテインメント)

2016.01.06 / VICL-64499 

蘭寿とむ 「L'ange」(ビクターテンタテインメント)

2015.10.21 / アルバム / VICL-64431、VIZL-890

麗人 REIJIN -Showa Era- (ビクターテンタテインメント)

2015.07.01 / VICL-64369 

麗人 REIJIN (ビクターテンタテインメント)

2015.01.21 / VICL-64278 

 

 

◆DVDなど サポート作品

凰稀かなめ「Again」(ユニバーサルミュージック)

2017.11.22 / UICZ-9100

越路吹雪 「越路吹雪に捧ぐ」 (ユニバーサルミュージック)

2016.12.21/ UPCY-7215

麗人 REIJIN Saason2 "Festa"コンサート (ビクターテンタテインメント)

コンサートDVD 2017発売予定

涼風真世 「Fairy -Limited Edition」(ビクターテンタテインメント)

2016.09.07 / CD+DVD / VIZL-1017 

麗人 Season2 コンサート (ビクターテンタテインメント)

2016.04.27 / Blu-ray+DVD / VIZL-957 

蘭寿とむ 「L'ange LIVE 〜L'ange発売記念ライブ」DVD (ビクターテンタテインメント)

2016.02.24 / VIZL-940 

麗人 -Showa Era- コンサートDVD (ビクターテンタテインメント)

2015.10.07 / Blu-ray+DVD / VIZL-881 

麗人 REIJIN コンサート〜宝塚OG10名によるJ-POP&歌謡ステージ(ビクターテンタテインメント)

2015.04.22 / Blu-ray+DVD / VIZL-824 

Discography

SANAE “HARP SHOCK” (bomb-001) Sep. 2016 re-release, Nov. 2015 release

SANAE “SOUHAIT” (sold out) 2014

 

others CD

“for Fubuki Koshiji ” (UPCY-7215) Dec.2016, Universal Music Japan

“Mayo Suzukaze / Fairy” (VICL-64613) Sep. 2016. Victor Entertainment

“Season2 Festa / REIJIN” (VICL-64614, 64615) Aug. 2016, Victor Entertainment

“Season2 , REIJIN” (VICL-64499) Jan. 2016, Victor Entertainment

“Tom Ranju / L’ange” (VICL-64431, VIZL-890) Oct. 2015, Victor Entertainment

“Showa Era, REIJIN” (VICL-64369) July 2015. 2015, Victor Entertainment

“REIJIN” (VICL-64278) Jan. 2015, Victor Entertainment

and more

 

 

others DVD

“Concert Season2 Festa ? REIJIN” Feb.2017, Victor Entertainment

“for Fubuki Koshiji” (UPCY-7215) Dec.2016, Universal Music Japan

“Mayo Suzukaze / Fairy - Limited Edition” (VIZL-1017) Sep. 2016, Victor Entertainment

“Season2 Concert / REIJIN” (VIZL-957) Apr.2016, Victor Entertainment

“Tom Rangu / The Anniversary Concert for L’ange” (VIZL-940) Feb. 2016, Victor Entertainment

“The Showa era Concert / REIJIN” (VIZL-881) Oct. 2015, Victor Entertainment

“REIJIN Concert / REIJIN” (VIZL-824) Apr.2015, Victor Entertainment

and more

CDレビュー

かつてジャズの帝王マイルス・デイヴィスが、エレクトリック・トランペットを自らの主要楽器にした時、非難轟々の騒ぎとなった。帝王の気まぐれ・・・世間はそう捉えた。しかし、その後もマイルスは終生エレクトリックに専念した。なぜ彼はアコースティックからエレクトリックに持ち替えたのか。マイルス自身の答えは、非常にシンプルなものだった。「時代が変わったから」と。


 ハープを聴いていて不思議に思うのは、なぜもっと前に出ないのだろうということ。ピアノに負けないオーケストラルな楽器でありながら、どこか通俗的に縁の下の力持ちとか、ここぞという際のアクセサリーのような立ち位置で満足しているように見えて仕方ない。


マイルスに補足すると、世の中のテクノロジーが進み、マイクロフォンの精度が上がると、いつも音が大きく華のある楽器トランペットが必ずしも花形ではなくなり、低音の響きや艶やかなトーンまでマイクが拾うようになるとサックスの時代がやってきてしまったのだ。さらにギターは、いわゆるエレキギターが廉価で販売され、演奏人口が増えた分、すでに聴き慣れた音になっていた。たぶんマイルスは奇を衒ったのではなく、自分の音が「時代の声」としての地位を失う事を恐れたのだ。


 ハープにとっても、そういう傾向は他人事ではない。楽器自体が、いつまでも宮廷楽器であり続けたいわけでもあるまい。やはり時代に則した進化・深化を遂げてきたのだから、エレクトリックの要素もハープの世界観を広げることは間違いのないところと思われる。

 

日本で誰もエレクトリックハープの担い手として手を挙げないので、自ら帆を張って海原へ進み出たひとりがSANAEである。彼女もグランドを弾くれっきとしたハープ弾きだ。研鑽の中で、自分の声を作り出すツールとしてエレクトリックハープを手に取ったと思われる。独り善がりの演奏家なら、「スカボローフェア」とか「グリーンスリーヴス」などの誰もが知るメロディをわざわざ選んでアルバムには吹き込まない。ロックやプログレの影響も隠さず、自分の造ってきた世界に共鳴・共感を求めているのだと思う。そのサウンドは、聴きようによってはスティールパンのようにも響くし、全米を席巻した日系人のフュージョン・グループ「HIROSHIMA」がエレクトリック琴を武器に、独自の間(ま)とグルーヴ感を演出していたことも思い出す。

 

ミュートするのも一苦労、振幅の大きい弦楽器=ハープをいかに制御しつつ、フレッシュな音を捻出するか。シリアスなハーピストだからこその、SANAEのたくまざる挑戦の一里塚が本作に示されている。触手が伸びにくいジャンルかもしれないが、聴いたらそれを難なく乗り超えているあなたがいることだろう。

銀座十字屋  森泰義

bottom of page